母子家庭に県民共済はコスパ最強!生命保険の選び方
日本では3人に1人は離婚していて、母子家庭も増え続けています。
シングルマザーとなれば、保険も見直しが必要。
いざという時、お金を残してあげられるのはお母さんしかいないからです。
母子家庭では収入も少なく生活が苦しい場合が多いですが、心配だからといってたくさんの保険に入る必要はありません。
特に県民共済は割安な保険料で手厚い保障が受けられる、コスパ抜群の保険と言えます。
この記事では、母子家庭に県民共済がオススメな理由と選び方について解説します。
・県民共済は生命保険としては頼りないが、医療保険としては最強
・県民共済の医療保障2型+収入保障保険の組み合わせでOK
・貯金が100万あるなら生命保険のみで良い
●県民共済は保険料が安く割戻金もある
県民共済とは都道府県民共済の一部で、非営利団体のため保険料が割安です。
現在は47都道府県で加入することができます。
保険料は毎月2,000円とお得なのに、さらに割戻金があります。
割戻金とは集めた保険料と実際に支払った給付金の差額の一部で、毎年1回受け取ることができます。また年齢に関わらず保険料が一定なので、年齢が高いほどお得です。
割戻金は毎年約3割のため、実質1,400円で加入できます。
平成29年度の割戻金は、総合保障型と入院保障型で37.74%でした。
県民共済の内容は都道府県により異なりますが、愛知県は以下の通りです。
・総合保証2型
保険料 月々2000円
病気入院 4500円
事故入院 5000円
病気死亡 400万円
交通事故死亡 1000万円
・入院保証型
保険料 月々2000円
入院日額 10000円
手術 2.5〜10万円
先進医療1〜150万円
死亡保証 10万円
このように内容が充実している上に保険料も安いため、県民共済は母子家庭に特にオススメといえます。
●子供の年齢によっては県民共済だけでもOK
では、実際にシングルマザーが県民共済に入る場合どう選んだら良いのでしょうか?
結論としては状況により県民共済のみか、民間の保険を組み合わせることになります。
詳しく見ていきましょう。
保険には生命保険と医療保険があります。死亡や高度障害など万一の際に保険金がもらえるのが生命保険、入院や手術で給付金がもらえるのが医療保険です。
●生命保険の必要保障額を計算する
生命保険に加入するには自分にいくらの保障が必要なのか計算しないといけません。
自分に万一があった時に子供が独立するまで必要なお金と、国からもらえるお金の差額が必要保障額となります。国からもらえるお金とは、遺族年金のことです。
●必要保障額を算出するために必要な3つのお金
・万一の時から子供が独立するまでの生活費
・子供の学費
・遺族年金
学費については、母子家庭であれば大学無償化の援助が受けられます。
なので貯金が全くないのでなければあまり気にしなくても良いでしょう。
詳しくは教育費無償化は母子家庭のための制度か
すると、計算式はこうです。
必要保証額=末子が独立するまでの生活費−遺族年金
母親が亡くなると、加入してた年金から子どもが遺族年金を受取れます。
2021年度の遺族基礎年金の受給額は一律78万900円。さらに子が2人までは1人当たり22万4,700円、3人目以降は一人当たり7万4,900円が加算されます。
●子ども1人の場合
78万100円+22万4,500円=100万4,600円(月83,716円)
●子ども2人の場合
78万100円+22万4,500円+22万4,500円=122万9,100円(月102,425円)
遺族年金が受け取れるのは、子供が18歳になるまで。
仮に毎月22万円の生活費を子供2人に残したい場合、22−10=12で、毎月12万円必要となります。
保障が必要な期間は下の子が独立するまでの年数。
18歳で遺族年金の支給が終わるので、不足分は保障額にプラスするか、貯金で補います。
【子供の年齢が8歳と10歳、下の子が22歳まで保障で計算】
・生活費22万、子供2人で国民年金のみの場合
22年−8年=14年
14年×20万×12ヶ月=3,360万円
ここから、現時点で万一があった場合にもらえる遺族年金の総額をマイナス。
10歳の子が18歳になるまで8年(子ども2人の期間)+8歳の子が18歳になるまで2年(子ども1人の期間)
122万9,100円×8年=983万2,800円
100万4,600円×2年=200万9,200円
983万2,800円+200万9,200円=1,184万2,000円
必要なお金3,360万0,000円−1,184万2,000円=2175万8000円
となり、必要保障額は約2200万円となります。
結構大きな金額ですよね。
●県民共済の死亡保障は400万
先ほどの計算では必要保障額が2200万でした。
それに対し県民共済の死亡保障額は400万です。
交通事故死なら1000万ですが、日本人の死亡原因はほとんどが病気なので、400万で考えます。400万では1800万足りないので、他の保険との組み合わせが必要になります。
県民共済のみで必要な保障額が満たせるのは、子供が成人間際で貯金が十分ある場合でしょう。そのため、県民共済は生命保険としては頼りないと言えます。
●医療保険は貯金ができるまでのつなぎ
医療保険は病気や怪我で入院・手術した場合に給付金を受け取れる保険です。
母子家庭はひとり親家庭等医療費助成制度があり、医療費は無料です。
子供が18歳になるまでは父子・母子医療費受給者証で無料で受診でき、薬代や入院費もタダです。
高額療養費制度を使えば入院したとしても窓口負担は月6万程度。医療保険には入院時の収入保障という側面もありますが、入院は短期化しているので、何ヶ月も入院するということはほぼありません。そのためシングルマザーに医療保険は基本的には不要です。
詳しくは医療保険が必要ない7つの理由
基本的には入院しても貯金で対応するようにします。
貯金の目安としては100万です。
母子家庭で貯金がほとんどない、という場合は貯金が貯まるまでのつなぎとして県民共済の入院保証型に加入すると良いでしょう。
県民共済の入院保証型は実質1400円で入院日額1万も保障があります。民間でこれほど手厚いものはありません。県民共済を利用するなら、入院保証型が最もコスパが良いでしょう。
●県民共済の落とし穴?
県民共済は医療保険としては最強ですが、65歳を超えると保障が少なくなります。
60歳から65歳は入院保障2型で入院給付金7500円、手術給付金1~4万に下がり、65歳以降は掛け金が倍の4000円になるのに保障内容は薄くなります。
保証が減るのは大した問題ではありません。県民共済は、もともと貯金が貯まるまでのつなぎだからです。貯金がたまれば解約する前提なので、安い掛け捨てを選ぶのです。
また年齢が上がれば後期高齢者医療制度で、さらに国の保険が手厚くなります。県民共済だけで考えず、国の保障や貯金など、総合的に判断しましょう。
●生命保険は収入保障保険を選ぶ
シングルマザーに必須の生命保険は、収入保障保険を選びましょう。
収入保障保険とは、万一があった際に毎月お給料のように保険金が受け取れる保険です。
決まった期間一定の保障が得られる定期保険よりも無駄がなく、合理的な保険です。例えば先ほどの例で必要な保険金は毎月12万円で、総額2200万円でした。
2200万というと大金のようですが、アクサダイレクト生命なら月々1,890円で加入できます。(収入保障保険を月々12万、保険期間20年、35歳女性で試算した結果)
同じ35歳女性で2200万、保険期間20年の定期保険をライフネット生命で試算した場合は2,958円でした。
このように同じ保障額、保険期間でも保険の種類を変えるだけで大幅な保険料削減になります。
●基本は県民共済の医療保障+収入保障保険
母子家庭の県民共済の選び方としては基本は県民共済の医療保障2型+収入保障保険となります。
県民共済は貯金が貯まるまでのつなぎとして利用し、貯金が100万ほどたまったら解約します。収入保障保険はネットでも良いのですが、必要額の計算から手続きまで全て自分でやらないといけません。厚生年金に加入してる場合は国民年金より計算が複雑になります。
またネットが最安値でない場合もあります。損保系生保が安くても安心な3つの理由でも書きましたが、損保系生保には優良禁煙体割引があるのでお得です。
ですが、たくさんある保険会社に1社ずつ依頼して試算するのは大変です。そこでオススメなのが、プロに相談することです。
保険見直し本舗なら、都合の良い日時・場所で保険の無料相談ができます。
複数の保険を扱う代理店なので、本当に合った保険を探すことができます。
ネットでは試算のできない商品の中に、良いものが見つかることもあります。
また、相談したからといって必ず保険に加入しなければならないわけではありません。
保険加入は納得した場合のみで良く、無理な営業もしないため安心して下さい。
保険見直し本舗への相談は店舗・訪問・電話・オンラインの中から選べるので忙しくても来店する必要がありません。気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい。
●まとめ
母子家庭に県民共済がオススメな理由と選び方について解説しました。
ぜひ参考にしてください。
・県民共済は生命保険としては頼りないが、医療保険としては最強
・県民共済の医療保障2型+収入保障保険の組み合わせでOK
・貯金が100万あるなら生命保険のみで良い
母子家庭の保険選びについてもっと詳しく知りたい方はこちら
月2000円で十分!シングルマザーの保険選び