定期保険と収入保障保険の違いを比較
生命保険には定期保険と収入保障保険の2種類があり、それぞれ特徴があります。
この記事では定期保険と収入保障保険の違いについて解説します。
・同じ保証額なら定期保険より収入保障保険の方が安い
・定期保険はシンプルでわかりやすいが割高
・収入保障保険は保障額の計算に詳細な計算が必要
●必要保障額は毎年減ってゆく
掛け捨ての生命保険には定期保険と収入保障保険の2種類があります。
基本的には私は収入保障保険をオススメしています。
片親になった時に一番困るのは、子供が小さくて長時間働けず十分な収入が得られないことです。
ただ子供がある程度成長し、母親も正社員でバリバリ働けるような場合は保険の必要性も低くなります。
子供が大きくなり、残された母親に収入が十分ある場合や貯金が十分ある場合などは保険自体が不要ということもあります。
つまり、必要保障額は毎年減っていくのです。
この減っていく保証額を無駄なくカバーできるのが収入保障保険です。
これに対し定期保険は決められた期間、一定の金額を保障します。
仕組みとしてはシンプルでわかりやすいため、知識がなくても入りやすいというメリットがあります。
ただし減ってゆく必要保証額に対して無駄が出てしまうのが難点です。
保証額がいつの時点でも一定なため、保険会社にとって支払いの金額がずっと変わらないというリスクが有ります。
そのため保障額に対して保険料が割高です。
●定期保険と収入保障保険では保険料に2.5倍の違いがある
ネット生保で収入保障保険を扱う主なネット生保はオリックス生命、ライフネット生命、アクサダイレクト生命です。
私が試算した中ではアクサダイレクト生命が最も保険料が安く、細かい金額の設定も可能で使いやすいためアクサダイレクト生命で試算した数字を使います。
例えば30歳の男性が、現時点でトータル1500万円の保障が必要だったとします。
・アクサダイレクト生命 30歳男性
定期保険 1500万 55歳満了 2470円
収入保障保険 年金月額5万 55歳満了 1030円
(加入時の保証額総額 年金5万×12ヶ月×25年=1500万円)
と、保険料に2.5倍近い差が出ました。
10年ごとに保証額を下げていくのはどうでしょうか。
これが保険の更新です。
定期保険
30歳 1500万 10年 1450円
40歳 900万 10年 2764円
30歳の時点で収入保障保険よりも高くなっています。
保険会社によっては若いうちは定期保険の方が安い場合もありますが、定期保険の更新を続けるのは基本的には損です。
●定期保険はシンプルでわかりやすいが割高
定期保険は保険期間中に保障額がずっと一定で下がりません。
「下がらないのがメリットだよ」
と以前日本生命のおばちゃんに言われたことがありますが、必要保証額が年々下がっていくのに保証額が余る状態はどう考えても無駄です。
自社の商品に収入保障保険がないためこう言うしかなかったのでしょう。
収入保障保険は徐々に保障額が下がっていきますが、その時点で必要な金額を計算して加入するので不足することはありません。
ただし加入時に詳細なシミュレーションが必要になるというデメリットもあります。
全部自分で計算しないといけないネット生保ではハードルが高いかもしれませんね。
面倒な計算が必要ないという点では定期保険の方が手軽です。
子供が小さいならとりあえず3000万の定期でも良いかもしれません。
ただ保険は長い間支払うものです。
本当は払いたくない保険料を毎月支払うのですから、最初にしっかり計算して無駄なくかけることはとても大切です。
●生命保険の必要保証額の求め方
では無駄なく保険をかけるためにはどのような計算するのでしょうか。
生命保険の必要保証額の求め方は以下の通りです。
毎月必要な生活費−遺族年金−働いて得られるお金−貯金=必要保証額
必要な生活費からもらえるお金を引き、不足する分だけ準備するのです。
もらえるお金とは、遺族年金です。加入している年金から毎月残された遺族に支払われます。
●まとめ
定期保険と収入保障保険の違いについて解説しました。
・同じ保証額なら定期保険より収入保障保険の方が安い
・定期保険はシンプルでわかりやすいが割高
・収入保障保険は保障額の計算に詳細な計算が必要
この記事をご覧の方は、自分の保険に関心が高いタイミングだと思います。
もしかしたらかけすぎかも、でもどこから減らしたらいいんだろう?とお考えかもしれません。
でも、保険選びってなかなか難しいですよね。
以前は良くても、生活の変化により最適な保険も変化します。
かけすぎていたり、全然足りなかったりします。
保険料にも注意が必要です。
保険は長く払うものなので数百円の保険料の差でも、積み重ねると数十万円になることもあります。
保障内容が本当に自分に合っているのか、どこを変えれば良いのか、自分で判断するのは難しいです。
そこでおすすめなのが、プロに相談することです。
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ネットでは試算のできない商品の中に、良いものが見つかることもあります。
また、相談したからといって必ず保険に加入しなければならないわけではありません。
保険加入は納得した場合のみで良く、無理な営業もしないため安心して下さい。
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