就業不能保険がいらない3つの理由
就業不能保障保険は、働けなくなった時の保険と言う謳い文句で新しく登場した保険です。
平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、就業不能保障保険の加入率は12.0%です。
新しいタイプの保険にしては高いなと言う印象です。
ですがちょっと待ってください。
実は就業不能保険は支払い条件が厳しくて使えないんです。
どういうことか詳しく見ていきましょう。
・就業不能保障保険支払い条件
病気やケガで入院または医師の指示で在宅療養中かつ
6ヶ月以上座業ができない状態ができないと判断される場合
・免責期間が長い上支払い条件が厳しく使える場面は非常に少ない
・万一の場合でも日本の公的保証は優秀
・レアケースに割高な保険で備えるより、確実な貯金が一番合理的
●長期の入院や在宅療養に備えるのが就業不能保険
医療保険が短期的な生活費の補填に備えるのに対し、
就業不能保険は長期的な生活費に対応しています。
医療保険の保証期間は入院から60日までですが、
就業不能保険は入院から60日経過後受け取れるためです。
また在宅療養にも対応していますが、長期にわたる入院・在宅療養中でも
軽作業や座業ができる場合は支給されません。
軽作業とは梱包や検品、座業は事務やパソコン作業などの仕事です。
しかし、長期入院の可能性は非常に低いことと、
日本の公的医療は優秀なため長期入院に対する備えは基本的に必要ありません。
詳しくはこちらを参考にしてください。
長期入院や高額医療費制度崩壊に対する備えは必要か
●長期入院する確率は入院確率1%のさらに4.4%
長期入院は入院全体の4.4%です。
その上で、パソコンすら触れない状態が半年以上も続くというのはかなり重篤です。
そんなレアケースに割高な保険で備えるのは賢くありません。
万が一そのような状態になったとしても、
高額療養費制度、傷病手当金、障害年金など公的保証や貯金で対応した方が合理的です。
高額療養費制度を使えば1ヶ月あたりの医療費は約6万です。
会社員であれば傷病手当金で給料の3分の2が一年6ヶ月受け取れます。
また障害年金が受給できるほどの状態であれば、生命保険の高度障害保険金がうけ取れます。
就業不能保険を試算しみてると、
ライフネット生命 30歳男性
年金15万 支払い期間55歳まで
保険料3,045円
仮に何事もなく保険料を払い終えた場合総額913,500円にもなります!
なのに受け取れるケースは非常に少なく、91万が掛け捨てになります。
だったら同じ金額貯金した方が良いと思いませんか?
●万が一に怯えるより、確実な貯金をすること
人は不安を感じると解決策を準備したくなります。
保険はまさに不安解決のための商品です。
ですが万が一が起こる確率は本当に低いです。
若くしてガンで亡くなったり、長期の闘病生活をするなど
レアケースだからテレビでもよく取り上げられるのです。
日本では殺人事件が珍しいからニュースになるのと同じです。
テレビや雑誌などのメディアは必要以上に不安を書き立てるようにできています。
そうしないと売れないからです。
1%の確率で入院する方に賭けて保険料3,000円払うのか、
99%何事もなく過ごせる方に賭けて3,000円貯金するのか、
同じ3,000円の使い道としてどちらが合理的だと思いますか?
就業不能保険も医療保険の延長なので考え方は同じです。
支払い条件が医療保険より厳しい分給付額は多いですが、
使う可能性が非常に低いことに変わりはありません。
レアケースに怯えて保険料を払うより、確実な貯金をした方がよっぽど合理的です。
固定費を低く抑え、上手に貯金できるように日頃から節約を心がけましょう。
家計の見直しについては、こちらの記事を参考にしてください。
各保険の使う可能性と保険料、給付金の関係を一言で表すとこんな感じです。
生命保険 使う可能性は低いが保証は大きく安い
医療保険 使う可能性はそこそこあるがほぼ確実に赤字になる
就業不能保険 使う可能性はとても低いので保険料の無駄
私がオススメするのは、小さな子供がいる場合のみ必要な期間だけ生命保険を掛けることです。
子供がいない場合や、他の保険は不要です。
普段から支出管理能力を身につけ、手取りの2〜3割は貯蓄できるようにすると良いですね。
●まとめ
就業不能保険がいらない3つの理由を解説しました。
・免責期間が長い上支払い条件が厳しく使える場面は非常に少ない
・万一の場合でも日本の公的保証は優秀
・レアケースに割高な保険で備えるより、確実な貯金が一番合理的
この記事をご覧の方は、自分の保険に関心が高いタイミングだと思います。
もしかしたらかけすぎかも、でもどこから減らしたらいいんだろう?とお考えかもしれません。
でも、保険選びってなかなか難しいですよね。
以前は良くても、生活の変化により最適な保険も変化します。
かけすぎていたり、全然足りなかったりします。
保険料にも注意が必要です。
保険は長く払うものなので数百円の保険料の差でも、積み重ねると数十万円になることもあります。
保障内容が本当に自分に合っているのか、どこを変えれば良いのか、自分で判断するのは難しいです。
そこでおすすめなのが、プロに相談することです。
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複数の保険を扱う代理店なので、本当に合った保険を探すことができます。
ネットでは試算のできない商品の中に、良いものが見つかることもあります。
また、相談したからといって必ず保険に加入しなければならないわけではありません。
保険加入は納得した場合のみで良く、無理な営業もしないため安心して下さい。
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