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先進医療特約が必要ない?安い保険料の真実とは

●先進医療特約が必要ない?安い保険料の真実とは

医療保険でよく聞く先進医療特約。
2000万の保証が100円程度で手に入る、とてもお得に見える特約ですが実は裏があります。
この記事では、先進医療特約は必要ない理由と安い保険料の真実について解説します。

・先進医療特約は、ほぼ使えない特約
・保険料が安いのは、使う可能性が極めて低いから
・本当の目的は医療保険加入への誘導に使うこと

●先進医療特約はなぜ安い?

高額療養費の対象とならず、全額自己負担で高額の医療費がかかるとされる「先進医療」。
この先進医療に対し、その費用を保障するのが「先進医療特約」です。

先進医療とは、最新の高度な医療技術で治療効果は高いけれど、臨床例が少なく保険適用にならない治療のことです。がん治療に有効とされる重粒子線や陽子線治療などが代表例で、私もよくお客様にお話しします。

がん細胞にピンポイントで照射できるので他の細胞を傷つけず、効果も高いといわれていますが、一回200万〜300万と大変高額です。
しかも保険が効かないので全額自己負担です。

そこで登場したのが「先進医療特約」。
先進医療にかかる費用に対して支払われるのですが、保障額はなんと2000万までで掛け金たったの100円程度。

「すごいお得!」
と思われるかもしれません。でもよく考えてみてください。

保険料とは保険会社の支払いのコストやリスク、可能性なども含め総合的に計算されます。
保険会社にとって支払う可能性が高いほど保険料は高くなります。
高齢者や基礎疾患のある人が割高だったり、保険に入れなかったりするのはそのためです。

つまり2000万も保障があるのに100円しかかからないということは、それだけ受け取る確率が低いということになります。

●先進医療はほぼ受けられない

先進医療を受けるには患者自身が希望し、かつ医師がその必要性と合理性を認めた場合のみで、実施できる医療施設も限定されています。
平成27年度の陽子線治療は3,012件ですが、がん治療中の患者が約150万人であることを考えるとかなり低い確率です。

それでも月々たった100円なので、それこそ万一のお守りとして持っていても良いという考えもあります。ただし保険料が安すぎるので単品では入れず、特約としてメインの医療保険にプラスする、という入り方しかできません。

中にはこの「先進医療特約」のために医療保険に加入したい、という方もみえます。
ですが医療保険が必要ない理由と、必要な理由7つへの反論でも説明した通り、医療保険が必要な人は限られます。

実際には使えない先進医療特約のために医療保険に加入するのは本末転倒です。

2000万も保障があるのに100円しかかからないということは、それだけ受け取る確率が低いということです。

ほぼ使えない特約を、さも価値があるように見せかけ不要な医療保険加入への誘導に使われています。むしろそれが目的なのが実際のところです。

目先の情報に惑わされず、数字の奥にある真実を読み取るようにしましょう。

●まとめ

先進医療特約が必要ない理由について解説しました。

・先進医療特約は、ほぼ使えない特約
・保険料が安いのは、使う可能性が極めて低いから
・本当の目的は医療保険への誘導に使うこと

この記事をご覧の方は、自分の保険に関心が高いタイミングだと思います。
もしかしたらかけすぎかも、でもどこから減らしたらいいんだろう?とお考えかもしれません。

でも、保険選びってなかなか難しいですよね。
以前は良くても、生活の変化により最適な保険も変化します。
かけすぎていたり、全然足りなかったりします。

保険料にも注意が必要です。
保険は長く払うものなので数百円の保険料の差でも、積み重ねると数十万円になることもあります。

保障内容が本当に自分に合っているのか、どこを変えれば良いのか、自分で判断するのは難しいです。
そこでおすすめなのが、プロに相談することです。

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複数の保険を扱う代理店なので、本当に合った保険を探すことができます。

ネットでは試算のできない商品の中に、良いものが見つかることもあります。
また、相談したからといって必ず保険に加入しなければならないわけではありません。

保険加入は納得した場合のみで良く、無理な営業もしないため安心して下さい。

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こえふ
元保険屋でシングルマザー。最近はマスクの弊害を伝える漫画を書いてます。生活コストの減らし方、節約・投資・保険・ミニマリストなどお金に関するお得な情報を発信中。
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