マスク論

熱中症以外にも?マスク7つのデメリット

熱中症以外にも?マスク7つのデメリット

どこへ行ってもマスクほぼ100%の夏です。

2020年8月10~16日の1週間に全国で熱中症で救急搬送された人は1万2804人、そのうち死者は30人です。これは昨年同時期の1.68倍で、マスク着用による影響も大きいでしょう。この記事では、マスク着用のデメリットを解説します。

・体温調節を妨げるため熱中症リスクが上がる
・体感温度が上がるので暑い
・呼吸がしづらく息苦しい
・暑くて息苦しいので不快
・高炭酸ガス血症により頭痛・めまい・発汗・錯乱・高血圧などの症状が出る
・血中の二酸化炭素濃度が高くなり呼吸困難や昏睡を引き起こす
・免疫低下で感染症にかかりやすくなり、重症化しやすくなる

●ほとんどの人は同調圧力で着けていて感染予防は関係ない

夏なのにマスクを着けているのは感染予防のため。

もちろん建前はそうですが、興味深いデータがあります。同志社大学の日本人のマスク着用行動に関する調査で、インターネットでマスク着用の理由を尋ねたアンケート結果です。

標準化偏回帰係数という指標(最高は1)

人が着けているから…0.44
不安の緩和…0.16
自分の感染防止…0.06
他人の感染防止…0.06

と、感染防止のために着けてる人はほぼ0で、ほとんどいないことがわかりました。

日本人がマスクをつける理由はダントツで人が着けているからと言う同調圧力のためです。次点の不安の緩和は、同調圧力に従わないことに対する不安なので、ほとんどの人が同調圧力でマスクと着けていることになります。

通気性バツグンの夏用マスクという論理破綻した商品が流行ってる時点で明らかな面もありましたが…感染防止はどうでも良いので、皆がマスクを外せば、自分も外す人がほとんどと言えます。このことを実際に目にした事例があります。

お盆休みに川遊びに行ったのですが、人が多く賑わっているにも関わらず、マスクを着けてる人はほとんどいませんでした。一部マスクをつけたまま水遊びをしてる家族もいましたが、1割にも満たないくらいです。

皆が着けてないのに着ける人は感染予防のためでしょう。つまり感染予防のために着けてる人はほとんどいないと言えます。周りを見て行動をかえる人が大多数であることが可視化できて安心しました。

●マスク着用により放熱できず、熱中症リスクが上がる

同調圧力で着けてるマスクですが、デメリットがたくさんあります。まず思い浮かぶのが、熱中症のリスクです。熱中症の原因は、暑さと脱水です。脱水とは水分と塩分(電解質)からなる体液の不足した状態です。

熱を逃すには皮膚と気道、つまり内側と外側からの放熱が必要です。ですがマスクをつけるとどちらもうまく機能しません。体温が上がると皮膚の血流を増やして放熱しますが、マスクで顔が覆われるとうまく熱を逃せません。


看護roo 熱があると呼吸数が増えるのはなぜ?より

体温が上がると熱を逃すために呼吸数が増えます。呼吸により気道を外気に触れさせ、内側から冷やすためです。マスクを着けてると自分の吐いた暖かい空気を吸い込むため、体温を下げることができません。

マスクを着けていると喉の乾きを感じにくくなります。これにより水分補給がうまくできず、脱水につながります。

・顔を覆うため皮膚から熱が逃げにくくなる
・呼吸による放熱がしづらい
・喉が潤うので水分不足に気づきにくい

以上からマスクを着けていると体温調節がしづらくなり、熱中症のリスクが上がります。また体感温度も上がるため暑くて息苦しく、体に負担がかかります。

●マスクを外すのが一番の熱中症予防

夏のマスクは熱中症のリスクが高まるのはもちろん、単純に暑くて息苦しいので不快ですよね。厚生労働省は熱中症予防のため、マスクを外すことを呼びかけています。

人との距離が取れる時、とありますがこの一言が外すことを躊躇させるのか、実際には屋外でもマスクを着けたままの人がほとんどです。もっと積極的に外していいよと呼びかけて欲しいところですが、感染予防という建前があるため言いづらいのでしょう。

つまり私たちが自分の判断で外すしかありません。
マスク着用行動に関する調査結果にもあるように、大多数が感染予防ではなく人が着けてるから着けています。マスクを外す人が増えれば、それを見て外す人も増えます。

熱中症は放っておくとその日のうちに死に至る病です。急に重症化するため、コロナよりも熱中症のほうがはるかに怖いのです。マスクを外すことが、自分だけでなく他人の命を守ることにもつながるとも言えます。

●二酸化炭素中毒になり、呼吸停止のリスクも

マスクの着用は高炭酸ガス血症のリスクも上げます。

高炭酸ガス血症とは二酸化炭素を十分に体外に放出できない状態のことです。血中の二酸化炭素濃度が高くなり、これが重篤化すると呼吸困難や昏睡を引き起こします。血液が酸性になると致死性不整脈を起こして急死することもあり、大変危険です。

酸素濃度の低下は免疫力も低下させます。免疫が低下すると、あらゆる感染症にかかりやすくなり、感染による症状も深刻化します。

マスク着用は逆に感染リスクを上げるのです。

高炭酸ガス血症は気温や湿度に関係なくリスクがあるため、やはりマスクの常時着用は危険です。マスクは症状のある人が着けることで感染予防効果が期待できるからです。

厚生労働省の感染予防のページにも、マスクは風邪症状のある人が止むを得ず外出する場合は着用とあります。症状のない健康な人でも常に着用とは書かれていません。

マスクは症状のある人が着けることで感染予防になります。無症状からの感染はエビデンスがなく、まだはっきりしたことはわかっていません。感染させるかもしれないと言うレベルです。そのため厚生労働省も無症状でも積極的にマスクを着けるようにとは書いていないのです。

もちろんゼロではないかもしれませんが、無症状感染を恐れて健康なのにマスクをつけるのは、デメリットが多すぎます。実際に厚生労働省に電話して確認してみましたが、マスク着用は強制ではなく任意とのこと。外出時のマスク着用はただの同調圧力で、外せないのは思い込みです。

●マスクを着けなくても注意する人なんていない

とはいえ、皆がマスクつけてると外しにくいですよね。マスクつけてないと何か言われるんじゃないか、マスク警察に絡まれるんじゃないか、と不安になるでしょう。ですが実際にマスクを着けていなくても、誰にも何も言われたりしません。

私は花粉症なので3月頃まではマスクを着けていましたが、症状がおさまってからは一度も着けていません。日本人は大人しい民族なので、わざわざ見知らぬ他人に苦言を呈する勇気のある人は少ないのでしょう。

万一何か言われたら、その時だけ付ければ良いのです。もしくは受け答えの定型文を準備しておくのも良いですね。

・風邪症状はないし、咳をするときにはハンカチを当てます。
・熱中症や高炭酸ガス血症になるリスクの方が高いので着けていません

●まとめ

マスク着用のデメリットです。

・体感温度が上がるので暑い
・呼吸がしづらく息苦しい
・暑くて息苦しいので不快
・体温調節を妨げるため熱中症リスクが上がる
・高炭酸ガス血症により頭痛・めまい・発汗・錯乱・高血圧などの症状が出る
・血中の二酸化炭素濃度が高くなり呼吸困難や昏睡を引き起こす
・免疫低下で感染症にかかりやすくなり、重症化しやすくなる

これらのデメリットと引き換えに得られるメリット

・みんなと同じであると言う安心感
・無症状からの感染を防げるかもしれない

同調圧力も大事ですが、自分の健康や命を差し出してまで守る価値があるのか、よく考える必要があります。他人の安心よりも自分の命を守る行動をすることが、結果的に同調圧力を弱らせ多くの健康と命を救うことができます。

こえふ
元保険屋でシングルマザー。最近はマスクの弊害を伝える漫画を書いてます。生活コストの減らし方、節約・投資・保険・ミニマリストなどお金に関するお得な情報を発信中。
\ Follow me /