平均貯蓄によると、母子家庭の4割は医療保険が必要
医療保険は必要ない理由と、必要な理由7つへの反論でも書いたように、医療保険は貯金が150万あれば不要です。
貯金が150万貯まるまでのつなぎとして加入し、貯金が貯まったら解約するのが最適です。
では、医療保険は実際どれくらいの人が必要なのでしょうか?
貯蓄平均から考えてみました。
・貯蓄だけを見ると、医療保険が必要なのは全体の3割
・実際の医療保険加入率は72.1%
・母子世帯の貯蓄中央値は50万以下
・貯蓄150万あれば医療保険はいらない
・貯蓄の使い道が決まってるなら医療保険も利用する
●全世帯の31.6%、母子世帯の64.6%が貯蓄200万以下
厚生労働省が調査した平成28年貯蓄の状況です。
全世代の14.9%、高齢世帯の15.1%、児童のいる世帯の14.6%、母子家庭の37.6%が貯蓄なし
全世代の16.7%、高齢世帯の13.4%、児童のいる世帯の19.5%、母子家庭の27%が200万以下
合わせて全世帯の31.6%、母子世帯の64.6%が貯蓄200万以下
つまり全世帯の約3割、母子世帯の65%は貯蓄が200万以下のため、医療保険が必要と言えます。
とはいえ、一口に貯金があると言っても家や車を買うためなど、目的があって貯めている場合は医療費に使うのは避けたいところです。
そのため、目的があって貯めている貯金を切り崩さないために医療保険を利用するのも良いでしょう。
それでも本当に必要な人と実際の加入率には大きなズレがあります。
医療保険が必要なのは全世帯の3割、というのはあくまで目安です。
ですが実際の医療保険の加入率は、生命保険文化センターによると平成28年で72.1%です。
この中には目的があって貯蓄を切り崩したくない人も含まれるでしょう。
ですが本当に医療保険が必要な人の数とはかけ離れているように思います。
実際は必要でないのに、必要と思い込んで医療保険に加入している人も多いといえます。
また医療保険が本当に必要で加入している場合でも、短期払いタイプなど割高な医療保険に加入している場合もあるでしょう。
本当に医療保険が必要なのか、その医療保険のタイプは自分にあっているのか考える必要があります。
●貯蓄中央値で見ると、母子世帯では医療保険が必要な人が多い
平均というのは、一部の富裕層が平均を釣り上げるため一般の感覚とはズレが生じます。
そこで、中央値を見てみます。
中央値とは低い順に並べて中央に位置する数字で、一番ボリュームの多い層です。
生活水準を図る場合はより実態に近くなります。
貯蓄の中央値
全世帯 500〜700万未満
高齢世帯 500〜700万未満
児童のいる世帯 300〜400万未満
母子世帯 50万未満
これを見ると、やはり母子世帯は貯蓄が少ないですね。
母子家庭の場合は生命保険とともに、医療保険も検討した方が良さそうです。
母子家庭の場合は母子・父子庭等医療費助成制度が使えます。
そのため入院したとしても保険適用の自己負担は0割で、無料です。
負担するのは保険適用外の食事代と、個室の場合の差額ベッド代です。
食事代は一食460円、差額ベッド代の相場は1日あたり6.155円です。
仮に10日間入院した場合、75,350円がかかります。
差額ベッド代は必ずかかるものではないとはいえ、母子世帯の貯蓄のボリュームゾーンが50万未満です。
貯蓄中央値を見ると、母子世帯では医療保険が必要な人が多いといえます。
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母子家庭に県民共済はコスパ最強!生命保険の選び方
●医療保険は定期保険か終身払いで解約金・お祝い金のないタイプを選ぶこと
全世帯の31.6%、母子世帯の64.6%が貯蓄200万以下で医療保険が必要と分かりました。
では、どのような商品を選べば良いのでしょうか?
それは、定期保険か終身払いタイプを選ぶことです。
定期保険とは保険期間の決まっている保険で、保険料を払っている間だけ保障されます。
保険期間に限りがありますが、保険料は割安です。
終身払いも保険料を払っている間だけ保障される保険です。
定期保険との違いは、保険期間に年齢制限がないことです。
また、医療保険には解約返戻金やお祝い金が付いているタイプもあります。
解約返戻金とは解約した時に戻ってくるお金で、掛け捨てじゃない医療保険と宣伝されているのはこのタイプです。
お祝い金とは一定期間医療保険を使わずに健康だった場合にもらえる健康祝い金です。
いずれも掛け捨てではないのでお得に見えるかもしれませんが、そんなことはありません。
お祝い金や解約返戻金の分余分に保険料を払っているだけだからです。
医療保険は掛け捨てを選び、貯金が貯まったら解約しましょう。
貯金を増やすには、保険料やスマホ代などの固定費の見直しが重要です。
節約効果の高い固定費の減らし方
●オススメの医療保険
定期の医療保険でオススメは、県民共済の医療保障2型です。
掛け金は月々2000円で入院日額1万円の保証が付きます。
さらに年に1回約3割の割戻金があるため、保険料は実質1400円です。
注意点としては若い方にとっては割高ということです。
県民共済は年齢性別に関わらず保険料が一律です。
保険料は通常年齢とともに上がります。
そのため一律ということは年齢が高いほどお得なのですが、若い人は割高なのです。
今では県民共済以外にも安くて内容の充実した医療保険がたくさんあります。
ネットで保険料を試算できるものもあるので探してみるのも良いですね。
●プロに頼めば最適な保険を選べて時間と手間を節約できる
とはいえ、たくさんある医療保険の中から自分に合った一番安い保険を見つけるのは大変ですよね。複数の会社に見積もりをするだけでも時間や手間がかかります。
保険料は安くても内容が充実していなかったり、保険会社による保障内容の微妙な違いも、知識がないとわかりづらいです。
そこでおすすめなのが、プロに相談することです。
保険見直し本舗なら、都合の良い日時・場所で保険の無料相談ができます。
複数の保険を扱う代理店なので、本当に合った保険を探すことができます。
ネットでは試算のできない商品の中に、良いものが見つかることもあります。
また、相談したからといって必ず保険に加入しなければならないわけではありません。
保険加入は納得した場合のみで良く、無理な営業もしないため安心して下さい。
保険見直し本舗は40社以上の保険会社と提携し、全国に300店舗以上展開しています。
お近くの店舗でも、外出が難しい場合は訪問相談やオンライン相談もできます。
気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい。
●まとめ
平均貯蓄から考える、医療保険が必要な人の割合について解説しました。
あなたにとって医療保険が必要かどうか、考えるきっかけになればと思います。
・貯蓄だけを見ると、医療保険が必要なのは全体の3割
・実際の医療保険加入率は72.1%
・母子世帯の貯蓄中央値は50万以下
・貯蓄150万あれば医療保険はいらない
・貯蓄の使い道が決まってるなら医療保険も利用する